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ノロウイルスによる食中毒に注意しましょう!
2016.12.02.Fri
感染性胃腸炎の患者発生は、例年、12月の中旬頃にピークとなる傾向があります。この時期に発生する感染性胃腸炎のうち、特に集団発生例の多くはノロウイルスによるものであると推測されており、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の発生動向には注意が必要です。
ノロウイルスは人から人への感染力が強く少量のウィルスが体の中に入っただけでも安易に感染し、ときに大規模な集団食中毒になる事があります。ノロウイルスに関する正しい知識を身に付け、しっかり予防を行いましょう。
【感染経路(主なもの)】
・ノロウイルスに汚染された食品を、十分加熱せずに食べる。
・感染した人の吐物や便から人の手などを介して感染する(二次感染)。
【症状】
感染から発症までは通常24時間~48時間です。主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度な発熱等です。通常これらの症状が1日~2日続いたあと治癒し、後遺症もありません。
また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
【予防】
《手洗いをしっかりと行う》
ノロウイルスの予防だけでなく、全ての感染症の予防の基本となるのでが「手洗い」です。特に外から帰宅した時とトイレの後は手に細菌が付着しているため清潔にしなければなりません。
食事の前は食べ物を介して細菌が体内に入らないようにするため手をきれいにする必要があります。
また、ノロウイルスは普通の細菌の30分の1から100分の1ほどと非常に小さく、手のしわなどに深く入り込んで体内に侵入するチャンスを狙っています。
そのため、爪の内側やふちのところ、指と指の間の部分、手のひらのしわの中など、洗い方が不十分になりがちな場所を重点的に石鹸等により丹念に洗いましょう。
~手洗いの順序~
1.まず流水で表面の汚れや付着物を落とす
2.石鹸よく泡立てて、手全体につける
3.手のひら、手の甲、指の間を、両手を組むようにしてもみ洗いする
4.親指を片方の手で包み、しごくように洗う
5.指先で手のひらのしわまでしっかりもみ洗いする
6.手首をつかんでもみ洗いする
7.爪ブラシ等を使用し、爪の間を丹念に洗う
8.流水でよくすすいで石鹸を落とす
9.清潔なタオルやペーパータオル等で水分をしっかり取る
・石鹸自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウィルスを手指から剥がれやすくなる効果があります。
・消毒用エタノールによる手指消毒は、石鹸と流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石鹸による手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。
《中心部まで十分に加熱処理したものを食べる》
カキをはじめ、アサリやホタテ、アカガイなどの二枚貝は海水中で内臓にノロウイルスが蓄積されるため、生食は感染リスクが高いと考えられています。
ノロウイルスが活性化する時期は、二枚貝はもちろんのこと、生食は出来るだけ避けて加熱処理をしましょう。
・加熱処理の目安は85~90℃で90秒以上の加熱。これによって中心部まで十分火が通り、感染を予防する事が出来ます。
《掃除と消毒をしっかり行い、予防する》
ノロウイルス水道の蛇口やドアノブ、便器など、多くの人が触れたり使ったりするものに付着し、それを触った人に二次感染を起こします。
トイレの手洗いなどは一見きれいなようでも常に水しぶきと共に汚れが飛び散っていることが多く、感染の危険性が高い場所です。
また、キッチンのまな板や包丁、ふきんなども人の手を介して菌が移りやすいところですので、毎日しっかり洗って消毒しましょう。(85℃以上の熱湯で1分以上の加熱が有効とされています)。
次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用可)による処理も有効とされています。
▲関連リンク▲
ノロウイルス等検出状況2016/17シーズン
ノロウイルスに関するQ&A(最終改訂:平成28年11月18日)
ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(動画)
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